StreamYardでオンライン技術イベントやってみた #AKIBASaaS
1/11 にオンライン技術イベント「AKIBA.SaaS」の第 3 回を開催しました。
参加頂いた方々、ありがとうございました!
第 1 回・第 2 回は配信システムとして Zoom ウェビナーを使いましたが、今回は趣向を変えて StreamYard というサービスを使ってみました。
以下、順にお話ししていきます。
登壇資料公開: StreamYard で配信してみた あるいは、何故クラスメソッドは SaaS を推すのか
そもそも StreamYard とは何か、どんな特長をもっているのかについて発表を行いました。
またそこから発展して、「なぜクラスメソッドは、SaaS のリセールも商売としているのか」についても話しました。
15 分枠ということで、早口になりながらも語り尽くせない内容となっていますが、ひとまずは「StreamYard が Zoom や Google Meet とどう違って、どんな特長を持っているのか」について、理解の一助になってもらえたら幸いです。
なお、全体の構成からもっと突っ込んで「StreamYard は配信の中でどんなこと (操作) ができるか」については、公式サイト のトップに埋め込まれている動画を見て頂くのが一番イメージつきやすいと思っていますので、こちらも是非ごらんください。
そもそも:なぜ StreamYard でやってみようと思った?
改めてまとめると、以下の 2 点です。
- 同じことをやり続けても面白くないから
- 「AKIBA.SaaS」というイベントにおいて、より StreamYard のほうが向いていると思ったから
理由 1: 同じことをやり続けても面白くないから
書いた通りですが、個人的にも所属する「アライアンス統括部」的にも、ウェビナーツールとして Zoom ウェビナー を活用することが多い状態でした。
そのうえで、AKIBA.SaaS のようなエンジニア主体のイベントでも同じツールを使うのは「ちょっとマンネリだな」と思っていたところでした。 *1
では別のツールを、となった時に、過去に別のイベント *2でふれたことがあり、かつ最近弊社内の別部署のイベントなどで露出が高くなってきた StreamYard に思い当たった次第です。
これは主催側としてもそうですが、登壇してもらう側にとっても同じで、むしろ「新しいツールで新鮮な気持ちで登壇してもらおう」という意図もありました。
理由 2: より StreamYard のほうが向いていると思ったから
もちろん、Zoom ウェビナー以外であれば何でもいいと思っていたわけではありません。
詳しくは前述した登壇資料でもふれていますが、一番の理由は「Zoom ウェビナーやオンライン会議システムとは別の文脈で配信を組み立てられること」そして「視聴者の間に『ちょうどよい』関係性を提供できること」です。
Zoom ウェビナーのようなシステムだと、視聴者は「他にどんな視聴者がいるのか」がまったく分からず、イベントに参加している感は皆無です。
一方で Google Meet のようなオンライン会議システムだと、基本的には視聴者は「参加者」であり、会議室にいるような強い「参加している感」はでるものの、逆にその強すぎる関係性により、参加のハードルがあがったり、運営側がコントロールしきれない部分もでてくると感じています。
というわけで、その丁度いい温度感を提供できるのが YouTube Live であり *3、そこへうまい具合に配信できるのが StreamYard だった、ということになります。
なお「Google Meet や Zoom ミーティングも YouTube Live に配信できるよね?」 *4 *5というのはその通りですが、そこは前述した理由ならびに準備の関係とご了承いただけますと幸いです。
で、どうだった?
個人的には、控えめにいって大成功だったと思います。
今回は「やってみる」がメインだったので、やってみた結果「当初考えていたイメージが検証できたか」が成否を分ける点だと思います。
その意味では、まず大きなインシデントもなく 2h という枠を配信しきったという点で評価できます。その中で登壇者や司会の切換、YouTube Live のコメント機能との連携など、最低限考えていたことが出来たことも満足出来ました。
イベント終了間際に登壇者の方々にも聞いてみたのですが、概ね好意的なコメントを頂くことができました。「楽だった」というコメントももらいましたが、StreamYard というプラットフォームの性格上「イベントを仕切る役割」が登壇者以外に移るため、登壇者は自分の登壇に集中しやすいというメリットが現れたのかなと考えています。
一方で、次回に向けて反省がなかったわけでは当然ないです。
いくつかありますが、(実施前に予想していたことですが)ホストの負担が高いことがひとつ。物理的なライブイベントでいえば PA やスイッチャと呼ばれる役割ですが、体制上 SPOF(単一障害点)になっていたところでもあるので、ここをうまく負荷分散&危機分散することが次回への課題かなと思っています。
なお、少なくとも「ホストのやることは時間軸に沿って整理しないと混乱するだろう」との予想があったので、事前にタイムテーブルは用意しました(正解でした)。
今回は Notion で作りましたが、このコンテンツにおいてはあまり Notion の良さもなかったので、次回は他のツールを使ってみようと思ってます。
当日使用したタイムテーブル(一部抜粋)
まとめ
というわけで、AKIBA.SaaS で登壇した内容の紹介をしつつ、実際に配信で使った StreamYard はどうだったか、という話をお送りしました。
こと「動画コンテンツを配信する」という視点に立つと、いろいろと便利に使えそうという感触は強く得られたため、今後も活用していきたいと思います。
脚注
- 個人的に刺激を受けなくなったというだけの意味で、Zoom ウェビナーそのものは安定した良ツールと思ってます。これからもお世話になります。 ↩
- AWS CloudShell おもしろ選手権 - connpass.com ↩
- もちろん Twitch など他にもありますが、当時の弊社の手持ちの武器の中から選んだ感じです。 ↩
- ビデオ会議のライブ ストリーミング - パソコン - Google Meet ヘルプ ↩
- Zoom ミーティングの配信 – Zoom サポート ↩